足し算から引き算の世界へ

研修・人材育成関連

2024年初めての投稿となります。前回の投稿からも半年近く経過してしまって、アウトプットのスピードと量には強い課題意識を持ってきています。月に一本はアップするようにします。
自分が出来ないからこそ一層、アウトプットを重視する人への信頼度が私の中で高まってきています。それは本や論文をまとめる作業ではなく、ある程度の持論ベースに実践を繰り返している人や組織を指します。信頼は感情に起因するので、意識的に社会の尺度を意識しすぎてトピックを選ぶのではなく、とにかく興味があるものや考えたことを残していきたいですね。

言葉の定義

例えば仕事で忙しくなってきたときに「休みたい」と考えることが多々あります。同時に休みたいと思ってはいるものの何を指して、その状態や行為を指しているのかが分かっているようで分かっていないことが多いです。眠たいからといった1日中寝ていては、体が余計にダルくなるし、逆にアクティブに動き回るからといって望んだ結果になるわけではない。
この時に大事になるのが、言葉の定義や行為の役割を明確にすることだと考えます。Deportare、CEOの為末大氏はスポーツを「身体と環境の間で遊ぶこと」と定義付けています。予防医学博士の石川善樹氏は休みの目的の一つに「心身の状態を普通に戻すこと」とおっしゃっていました。状態を普通に保てるから常に安定した高いパフォーマンスを出せるのであって、一時的な高い緊張状態でパフォーマンスを出せている時にも、敢えて休むモードを取ろうか、といった選択肢を持てると思います。何気なく使っている言葉を正確に把握することによって、適切なタイミングで正しい言葉を選べ、望む結果に近づける行為に直結するのではないでしょうか。また言葉の定義そのものも誰かが言ったものをコピーするのではなく、感覚に合ったものを丁寧に見つけ出すことが大事ではないかと思います。

引き算の世界

これまで私が目標達成を目指す時、それは必ず今やっていることに新たなことを追加するスタイルでした。この方法は一定の成長を促し、かつ周囲の人からも“頑張っている”や“努力をしている”というポジティブな印象を持ってもらうこともあるので、ついつい負荷をかけた状態で走り続けました。しかし30代半ばから、伸び悩むというかやり方に対しての限界のようなものを感じ始めましたが、これまでのやり方を覆してみることは容易ではないでいことを痛感しました。グラフィックデザイナーの原研哉氏は大学で学生に教える時に“未知化(make things unknow)”という言葉を用いて、いかに知らないことがあるかに気づかせることに注力したと言います。私も“UN”という概念が著しく欠如していて、何かを手放すことが出来ない人であると認めざる終えないです。長期的に見て、どのスタイルで40代に入るのが理想なのかは感覚的には既に分かっていて、「やらない力」を身につけたいです。

2024年の事業について

実は昨年10月に法人化に踏み切り、個人としての活動を一年程度で終えることにしました。個人での活動はまさに足し算の世界でした。振り返れば、何でもやる、一つでも多く、といったマインドセットでやっていたと思います。やってきたことを整理して、いくつかのサービスとして展開していきます。ちなみに会社名は「株式会社BACK TAP」にしました。会社については、別の機会に少しまとめていきます。捨てかつ保存すること(アウフヘーベン)を大切に一年過ごしていければと。

足立 潤哉

足立 潤哉

人材育成を生業としている30代後半の管理人が、純粋に“善い”と感じたものを残していくためのブログです。 活動拠点:茨城県つくば市

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