初めて本質的な(Authentic)リーダーシップの研修に触れたのが、GEやLIXILグループで人事の要職を務めた八木洋介氏とIWNCの代表取締役の石川博久氏が共同で行った育成プログラムであったと記憶しています。それが恐らく今から4-5年前で、圧倒的な経験を持った人のプログラムを目の当たりにして、これは面白いなーと衝撃を受けました。
Knowing the Self
以下にIWNCが提唱するリーダーシップモデルがあります。
出発地点あるのが「軸」という概念です。軸の説明はさまざましてあり、Definition of my coolという表現をされていて自分の中で腹落ちしました。そこから更に解像度を高めてタイトルにある“Definition of your own cooleness”に微調整させてもらい、今でも自分のプログラムで使わせてもらっています。他にも以下のような言葉で「軸」を説明されていました。
・意志の力の源泉:A source of a Willpower
・自分を突き動かすエンジン:Driving Engine
・強いものに巻かれないパワー:Resilience Power
・生き様、人生の設計図:Human Chart
誰が何を言うのかが重要
“君のキャリアは終わっているね”、“40年も生きてきて、自分の生きざまも語れないのですか?”
ファシリテーターが真剣な内省のきっかけとなる刺激的な言葉を投げかけることも時には必要とお二人はおっしゃっていました。リーダーになるためには1万時間(1日3時間の取り組み×10年)必要で、研修でできるのは、1万時間の旅をするための気づきと覚悟を植え付けること。1万時間の法則はアンダース・エリクソンが提唱した「限界的練習(deliberate practice)」によって時間の要素以外にも、目標設定の精度や即時にフィードバックをもらえる環境なども必要であると思うのですが、ファシリテーター(ジェネレーター)として重要なのはリーダーになるための覚悟をインサイドアウトさせることではないだと思います。(多くの研修は限界的練習の4つの要素は・・・などの説明をして、実際それが全く役に立っていない)
目指す姿
かっこいい講師になりたいなって思う時があります。「研修で人が変わるのか?」と懐疑的な期間が長く続きましたが、圧倒的な経験、知識、人間力を兼ね備えた人はやはり多くの人に研修やHRの文脈で希望を与えています。研修講師(ファシリテーター)の中で、この領域に達しているごく一部だと思うのですが、目標にしたいですね。
実在している人を目指すこと自体が、私にとって砥石のようなものに置き換わり、モチベーション(intrinsic motivation)のになるのではと期待しています。軸を磨くためにも昔のように会ってお話したい人に積極的に会っていきます。
▼参考記事
DIAMOND online, “記憶に残る強烈な体験が本物のリーダーシップを育む”
https://diamond.jp/articles/-/135492
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