大阪府東大阪にある長瀬中学校。平尾先生が、指導しておられたときに近畿大会10連覇、全国大会2連覇を達成しており、(恐らく)現在でも全国大会の最多出場記録は破られていないはず。平尾先生は現在は長栄中学で男子バスケットボール部を指導されており、ご縁をいただいてお会いすることができた。遠い昔の話になるが、中学の頃一つ上の代の大阪大会で夏の大会はベスト8、秋の大会はベスト4で共に長瀬中学に負けている。その当時のことを細部に至るまで覚えたことにまず驚かされた。
この記事を書こうと思ったのは今後のキャリアを考えたときに今でも「バスケ」や「指導者」への願望が自分の中に残っていると突きつけられた時間となったからである。とても貴重な時間となった。また、“レジェンド”という言葉はどの業界でもよく使われているが、その使われ方については半信半疑な自分がいた。が、しかし「レジェンド」はいるとをこの目で見ることができたことも貴重な経験となった。
現在は中学から私学で強化している学校があるがそれでも、ほとんどはたまたま生まれ育った土地で仲間と出会いスポーツに励んでいる。その偶発性に富んだ出会いの中で再現性のないスポーツという名の遊びを通じて、成長していく。この過程において指導者がいかに重要であるかは言うまでもないのだが、もしかすると1番変化を求められるのは指導者ではないかと感じた。70歳を超えた監督の姿を間近で見たときに、何故今でも第一線で指導を続けられているかが分かったような気がした。衒いのないその姿に。
「一回は優勝することができる。それを繰り返すことが難しい」
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