「Kaisers 30代の集い」の立ち上げの背景

Kaisers 30代の集い

Kaisersとは関西大学の体育会全体を統一するシンボルです。
今回立ち上げたコミュニティは「関西大学元体育会」「30代」「関東在住」の3要素にマッチする人で三間(時間・空間・仲間)をつくりたいなと思い立ち上げました。
2021年の12月に第一回のキックオフを実施したのですが、立ち上げの背景を簡単に記載しておきます。

4本の柱

多忙な30代に束の間を

ライフステージの中で、30代は多くの人にとって忙しさがピークに達する年代ではないでしょうか。
30代は役割や責任が増えマルチタスクをこなしていく中で、どうしてもリソースが不足していきます。必然的に、無駄を省き合理的、効率的に物事を進めていくのですが、果たしてその先に何が待ち受けているのだろうと最近思っています。意図的に余白を確保することで人間らしく過ごせる余裕をもてると考えています。コミュニティでは、「忙しい」という言葉でいまを誤魔化すのではなく、忙しいの中で「あぁだこうだ」言い合える“束の間”を用意していこうと考えています。

体育会時代の実践知の活用

スポーツの語源はラテン語のデポルターレで、「気晴らし・遊び」の意味が含まれています。
私は20代前後の学生が遊びに没頭していた経験が、その後の人生とどのように繋がっているのかに常々興味があります。スポーツで養われた能力や知性が、その後、違う文脈や環境(例:職場/母親として)でどのように活用されていくのだろうか?という純粋な好奇心です。
コミュニティでは暗黙的に持ち合わせている知識や能力を雑談の中から表出化させていければと考えています。三間をつくりだすことによって副産物的に暗黙知が形式知に移行する場になればと願っています。

打算的ではない“人間らしい関係性”の構築

私たちを健康で幸福にしてくれるもの、それは「良い人間関係を築くこと」だそうです。
ハーバード成人発達研究は史上最も長期に渡って成人を追跡した研究があります。75年間724人の男性を追跡し、休むことなく、仕事や家庭生活、健康などを記録しました。TED TALkにも登壇したロバート・ウォールディンガー(Robert Walldinger)は4代目の研究担当者になります。(詳細はこちら:TED TALK 人生を幸せにするものは何?)
健康的かつ幸せな人生を歩むために最も重要な要因は、金銭的な裕福さでも名声でもがむしゃらに働くことでもないと明言しています。利害関係がなく、同じ時代に同じ場所で、スポーツという共通体験を有するメンバーで集まることで、純粋で良好な関係性ができるのではないかと淡い期待を抱いています。

現役体育会学生を面で支援

この活動を行う理由は体育会学生のキャリア支援を見据えています。体育会学生のキャリア支援とは一般的に就職のサポートを指すと思いますが、私は就職することをゴールにしたくないと考えています。実現したいことは様々なライフステージで生きている先人と会う場をつくることです。後々は母校や30代のコミュニティといった閉じた世界ではなく、関西大学→関西の大学→西日本の大学、また世代間を超えたコミュニティを拡げていければと考えています。

+αで私たちが出来ること(500円募金)

コミュニティを運営していく中で大切なことに「自分軸」と「他人軸」の二軸を作っておくことだと思いました。自分軸とは参加している自分たちが楽しむことができるかという視点。そして、他人軸とは、その楽しさがどこかに波及する(可能性をつくる)ことです。難しく考えずに、ワンコイン募金活動をスタートしてみようと考えています。参加者に実費+500円をお願いすることで、いくらかのお金が集まり、それを資金が必要とされている方々や団体に寄付することができればスキームとしては今より良くなるのではと考えています。自分とは全く違う文脈で生きている方のことを考えたり、調べたりする時間もとっていくこと自体にも価値があると思います。

月に1回、関西大学東京センター(東京駅日本橋口すぐ)にイベントを実施予定で、詳細はブログにアップしていきます。また、他大学とのコラボも実現したいですので、コミュニティーにご興味のある方もご連絡ください。

足立 潤哉

足立 潤哉

人材育成を生業としている30代後半の管理人が、純粋に“善い”と感じたものを残していくためのブログです。 活動拠点:茨城県つくば市

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