【寄稿】若手社員のバーンアウトの防ぎ方 – 月刊人事マネジメント22年2月号 –

研修・人材育成関連

月刊人事マネジメント2月号に寄稿

「若手のバーンアウトの防ぎ方」と題して10,000字を超える内容が雑誌に掲載されました。一部ネット上で拝読していただけます。(こちらをクリック)

仕事の循環

昨年、お仕事をご一緒させていただいた企業の広報の方からお話をいただき、その方の丁寧かつ的確なサポートあって何とか完遂できたお仕事です。一仕事終えてよく考えるのは、三方良しのお仕事には循環があるということです。一つの仕事を終えるた時が、同時に次の仕事のスタートになってあり、お仕事が繋がっていくプロセスを指します。少し話が逸れますが、講師業や研修業の今後を予測すると、DXを活用した「効率的なサービス」と、講師自身がプロダクトの一部となる「人間味のあるサービス」の二極化が進み、間の領域の研修が徐々に数が減ってくると考えています。矢印を自分に向けてると今のままでは立ち行かなくなるのは時間の問題かと・・・。正しいことを知っているだけの講師は淘汰され、善いことを実践している講師や企業のプログラムが支持されていくと思います。そして研修のスタイルもPBL(プロジェクトベースドラーニング)のような課題解決型に再度ニーズが高まると思います。これらを踏まえて、バーンアウト症候群で悩んでいる人の一助になるようなお仕事をするためには知っているだけでなく、解決できるところにフェーズを変えていく必要性があると痛感しています。

文章で伝えたかったこと

実は、私自身が今回のトピックにある“若手のバーンアウト”の体験者の一人であるので、この問題は根深いものだと感じています。10ページを超える内容で包括的に問題を捉えようと試みています。一番お伝えしたかったのは、“燃え尽きていく過程(バーニングプロセス)”の入り口で適切な対応を行えば、バーンアウトの初期症状はネガティブな経験ではなくむしろ「キャリアデベロップメント」の要素を含んでいるという点です。熱意のある人が陥りやすいバーンアウトですが、適切に処置していくと仕事に対する違和感や無力感は、むしろ活力に繋がります。

燃続ける“炭”になるためには

非常に繊細で扱いにくい症状であるバーンアウトを解決させるのは、仕事だけの文脈で解決法を探すのは不適切です。むしろ仕事をライフの一部と捉えることが重要になってきます。例えば、食事・睡眠・運動のような生活習慣を変えることや、SNSの時間を減らして読書をするなど、心身の状態を整えることなどが大切になってきます。また、燃え続けているかを周囲にアピールする必要はなく自身の中でその熱量を感じられていればそれで問題ありません。朝起きた時に「今日もやってやりましょー」といったように前向きに1日をスタートできている状態であれば、それでよしということです。

今後について

今後増え続けるであろう課題に対しての解決策の入り口が「デジタルデトックス」の周辺にあるのではないかと考えています。それは無意識に入ってくる他人の情報により、周囲との比較や自己承認欲求が煽動されている環境下で暮らすことの難しさと関係していると仮説を立てているからです。この仮説ベースにプログラムを体系化していく予定です。執筆を機に私もライフスタイルを変えていこうと決意しました。Snow Peak社のお言葉をお借りすると「人間性の回復」をテーマにして、課題に対して適切に処置できることを目指します。

▼補足
月刊人事マネジメントは書店やネット販売をしていません。もし、内容にご興味がある方はお問合せフォームからご連絡ください。22年3月5日以降、原稿をPDFファイルで共有することが許可されています。

足立 潤哉

足立 潤哉

人材育成を生業としている30代後半の管理人が、純粋に“善い”と感じたものを残していくためのブログです。 活動拠点:茨城県つくば市

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