「登りたい山」を決める

学び・考え方
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「自ら登るべき山を決めなければならない。その山を決めたら、人生の半分がきまると言うことであります。」

「登りたい山を決める」や「登るべき山を決める」という表現は孫正義氏の格言として、世に広く知れ渡っている。最近ようやく、この言葉の意味が分かったような(分かっていないような)。

登る山が無数にある

山を仕事に置き換えた時に、世の中には無数の仕事が存在する。これまでのキャリアを振り返ってみると、興味のある分野の周辺にある領域を引っ括めて、「やりたいこと」と考え、仕事をしてきたが、それは似て非なるものであった。自分にとって「教育」と「研修」の違いがそれに該当するかと。スポーツだと「ハンドボール」と「バスケットボール」の違いに近しいイメージ。「それ」と「これ」は別物ということ。“好き”という感覚は後になって“気づく”ことが多いのは事実なのだが、だからといって“近しい領域”に飛び込むのはプロセスがよくなかった。その違いを把握できていないと言うことは結局のところ、方向性やビジョンがない中で右往左往していることに繋がっていた。注意しておきたいのが研修自体が決して悪いものではないということ。だから継続、発展させるものもある。大切な判断基準は仕事だけの観点でなく、ライフスタイルに合った仕事かどうかという点。それぞれのお仕事が、私にとっての「登りたい山」なのか?という見極めが必要という話である。登る山を決めると言うことはそれ以外は登らないことの裏表でもある。それを仕事だけで見ることは止める。

勝ち負けがつかない

例えば麻雀。明確なルールやシンプルな勝ち定義があるから、フェアに勝敗がつく。あくまでも遊びの中での話であるが。自分が生きる、もしくは勝負する文脈を定めないと、何をもって勝ったのか、そして負けたのが分からなくなる。この勝負の領域をぼやかすことをリスクと感じるようになった。仕事における勝つと言うことは誰かと比べて秀でているとか、優れているという意味合いではなく、自分たちのサービスが世の中の人に求められているという意味合いに近しい。勝ち負けがつかないを別の言い方をすると今日の仕事へのコミットメントや責任感が曖昧になるということ。サイバーエージェントの創業者の藤田氏がとある対談番組でこのようなことを話していた。「プロ雀士の負けないために我慢が必要。だから楽しいわけではなくなる。そこがアマチュアとの違い」(これは、PEAKの著書であるエリクソン・アンダーソンの超一流の説明とリンクする)。登る山を定めて仕事をすることの“楽しさ”を経験している人は深みのあるいい顔をする。

井の中の蛙になろう

学生の頃に初めて海外を旅した時に感動した。見たことがない世界。世界は広いなーとか、知らないことだらけだと痛感した。そのような感覚が体をほとばしった。だから、新しいことをドンドン求めていった。今自分がしたいことは逆のプロセス。小さな世界でとことん生きること。例えば、家族や友達、仕事仲間を含む狭い文脈に身を投じて、その中でちゃんと生きていく。狭く小さな世界を選び、身を置くことが必要な気がしてならない。

で、自分が登る山は?

人間らしい生活!!自分の真ん中はライフスタイルであるとようやく分かってきた。この仮説の確度は高いと思う。
その中の重要の要素である仕事は「スポーツ×教育」。ここにシフトする。この領域はほぼ全てソフト面のサービス(例:メンタルコーチング・トレーナー)が主流となっていて、ハード面の領域で仕事をしている人が極めて少ない。国内の現在の構造の中で、スポーツに携わる仕事をするとスポーツビジネスでマネタイズに成功している団体(例:野球やサッカー)に紐づく確率が極めて高くなる。そして、一部の人や団体にお金が集中してしまいマイナー競技や子供のスポーツクラブなどは運営すらままならなくなっている。ハード面に挑むと言うのは本質的な課題を選出して、構造や仕組みに対して一石を投じるということ。その為には個人ではなく組織で活動する必要があるので、個人の活動とチームの活動を両方行っていきたいと考えている。

まずやること

最近体調がすこぶる悪いので、健康健全な状態にまず戻したい。。。(その上で)
1.収入を安定させる:経済的な余裕のなさが人に与える悪影響を幾度となく経験。もういい歳である。家族が安心して暮らすのに必要な所得まで回復したい。現状と22年度の見込み、そして目標値を作成する。
2.仕事のシフト:今は収入の全てが研修に紐づいている。この割合を変えていく。22年度は研修以外で2割。もう少しいけるかな?どうだろう…
3.土に触れる:急に毛色が変わるが、これは大事。5月から知人の農業を少し手伝わしてもらう予定。手伝うと言っても、最初は月に1回程度の見込み。まずはやってみよう。
4.ルーティンをつくる:規則正しい生活に戻す。起きる時間、寝る時間、そしてSNSやネットの時間を制限する。
5.ランニングの再開:4月から100-150km/月走ろう。あと子供との水泳教室でも申し込もうかな。

深く付き合えると友達が減っている気がする。それはとても悲しいこと。しっかりと胸を張って日々を過ごせるように。SHIFT!!

足立 潤哉

足立 潤哉

人材育成を生業としている30代後半の管理人が、純粋に“善い”と感じたものを残していくためのブログです。 活動拠点:茨城県つくば市

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